第544回 識別救急とクリプキ意味論
人生の艱難辛苦から逃れる道は二つある。それは音楽と猫と落語と酒とブログだ。こんにちは、大島雅己です。
日々いろいろな音楽を聴いていると、心にじんと刺さるフレーズや、魂にぐっと響くサウンドや、頭にガツンと来るリズムなどに出逢うことがあります。そういうものは自分の音楽活動に応用したりオマージュさせてもらいたいもので、宝のリソースとして持っておくのです。偉人の名言や箴言を座右の銘にするようなものです。
具体的に使いたい素材を実地に適用する時、大きく2種類のアプローチがあります。1つは、使いたいアイディアを全部ならべてから、現実の条件に合わせて取捨選択するという方法。もう1つは、まず必要な条件を決めておいて、そこに合うネタを当てはめていくやりかたです。
どちらがよいかは場合によるでしょうが、前者は切り捨てる難しさ、後者は埋め尽くす難しさがあります。本来は「使いたいネタ」というコンテンツと、「使うためのルール」という枠組みが、ぴたりイコールになっているのが理想ですが、実際は食い違っているからです。
IT現場では「実現したい要望」と「前提となる制約条件」が常にぶつかります。たいていの場合は要望があふれ出るわけですが、それを避けようとして、条件に合わせた要望だけを探しに行くのはお勧めできません。最初からこじんまりと鯱張った要望しか出てこない可能性があるからです。
<今日の本歌>
アルベルト・シュバイツァーの名言