第533回 五度圏とコールユーブンゲン
このままブログ広くキミに届けて広くブログ for you 更新した Love you Love you キミに届け。こんにちは、大島雅己です。
音は複数の周波数を持ちます。基音となるものの他にも倍音という成分が含まれています。倍音は自然のハーモニーを持っていて、これをもとにしてドレミ…という音階ができますが、これらの音は決して等間隔に並ぶものではありません。例えばドからレの音程比は8:9ですが、レとミの音程比は9:10です。
ドから上のドまでの1オクターブを無理やり12等分したものが平均律というもので、ピアノをはじめ多くの楽器がそれに従っています。だからピアノの音というのは厳密なハーモニーと少しずれています。しかし、音程が平均であるがゆえに12の調の間で転調や移調が容易に行えるようになっているのです。
そう考えると、果たして平均律というのは自然の響きを型に嵌めて自由を奪ったのか、それとも音程の世界を無限に広げて自由にしたのか、どちらなのでしょうか。
IT現場には様々な手法とか方法論とかツールとか技法などというものが蔓延っています。どんな面で見ても万能だというものは見たことがありません。必ずメリットとデメリットと両方あるはずです。メリットだけに目が眩まないように常に注意したいものです。そして、いい面を活かし、悪い面を補うことを心がけることが重要だと思っています。
<今日の本歌>
レキシ『年貢 for you』