第520回 ソイレント・グリーンと階級闘争
ゆえにわたしはブログの独占権を所有している企業はないと 0と1を囲い込める特許はないと アデニンやグアニンの主権をもつ国家はないと 量子波を支配するブロガーはないと宣言する。こんにちは、大島雅己です。
かねがね思っていることシリーズです。誰かが「嫌いな食べ物」の話をすると必ず驚いて「あんなに美味しいものがどうして食べられないの?」と騒ぐ人がいますが、世界三大不毛会話の一つではないでしょうか。
人の嗜好なのだから違っていて当たり前だし、そこに理由を求めたり憐れんだり蔑んだり、あろうことか非難するなど、想像力の欠如にもほどがあります。自分の趣味が正しいもの、他人もそれに従うべきだという勘違いが心のどこかに潜んでいるのでしょうか。
そんな自分も音楽趣味の合わない他人を受け入れようとしない思考癖があって、(こんなに格好いい音楽が売れずに、あんな上辺だけ取り繕ったような学芸会ソングがヒットするとは世も末だな……)などと零しそうになるのを、いかんいかんと窘める日々なのです。IT現場においても同じように、誰もが自分と同じ考えをするはずはないし、自分が常に正しいとは限らないのだから、反対意見に眉根を寄せるのではなく、互いの考えを理解して尊重し、そこからさらに一段昇華させて新しい次元に止揚させるようなマインドを持ちたいもんです。