第409回 地謡座とアナルコサンディカリスム
わたしがこの不思議な一連の犯罪の結果としておこる多少の副次的な人間関係についてあまり深く語りすぎたとしてもそれは人間的、個人的要素を無視することができないからである。こんにちは、大島雅己です。
社内や所内の業務システムに起こりがちな問題というのは、だいたいパターンがあるように思えます。
使っていていろいろと不備が発見されているがどこをどう直せばいいのか誰もよくわかっていない。
業者が入ってはいるがけっこうな額の保守料が何にどう使われているのかよく知らない。
設計書があったはずだがどこかに行ってしまった、あるいは残っていても最新でなさそうだ。
情報システム部は現場とあまり会話がなく、どんな仕事をしているのか周りからは見えていないが何故かいつもひどく忙しそうである。
逆に情報システム部からすると現場は自分たちの苦労を全く理解しようとしてくれず無邪気に文句を言ってくるばかり。
とくに上層部はシステムのことを単なるコストセンターとしか見ておらずとにかく予算を削れ削れと締めつけるわりに、これからはITだのIoTだのと流行り言葉だけの理想を一方的に押しつけてくる。
こういう自体を会社としてどう乗り切っていくべきか、このブログで日々書き綴っております。
ちなみにこういう課題はITに限らず、ひろく組織に関わる問題と考えられそうです。マネジメントと現場との断絶。組織のサイロ化問題。バンドでも、10人以上の規模になるとちょっとしたサイロ化現象は起き得ます。リズム隊とフロントの齟齬。管楽器と弦楽器のセクション乖離。高音部と低音部のチーム決裂。こうなると全体を仕切るリーダーにがんばってもらわないと。
<今日の本歌>
アガサ・クリスティ『ABC殺人事件』