第396回 リスキーシフトと太政官達
そう、世界中が他人事なら傷つかずに過ごせるけれど、心ごと生きてゆきたいなら楽園のブログから一人で…。こんにちは、大島雅己です。
組織の中でいろいろな事を決めていくのは難しい仕事ですね。立場も意見も違う人達と調整して相談して合意形成して、その結論を最適なものに向かわせる必要があるわけですから、強引にトップダウンでもなく安易に多数決でもなく、徹底した議論が望まれると思うのですが、現実的には時間の問題やコストの制限や優先課題があるからなかなかそういかないこともあると思います。
限られた条件の下でいかに物事を決めていくかというのははどんな活動にも関わる重要な課題でしょう。IT現場ではシステムの要件決め、発注先の選定、投資コストの策定など、決定事項の山にうずもれます。それらを誰がどうやって決めていくのか、このルールを決めるだけで相当に大変ですが、最初にそこをきちんと決めておくことが将来を左右するでしょう。どうやって決めていくのか、を決めるということです。
スピードを重視するとこういうことが置き去りにされがちですが、結局あとになってムダなコストや手戻りが頻発しては大損です。
バンドだって同じなのです。協働体である以上、物事をどうやって決めていくかというルールを最初に作っておくのとおかないのとでは運営に天地の差が開き、それがひいては音楽の品質にも如実に現れるでしょう。
<今日の本歌>
南野陽子『楽園のDoor』