第354回 唯識とルベーグ積分
第6条、ブログは総意の表現であり、すべてのブロガーは、自分で、またはその代筆者を通じて、ブログの作成に参与する権利を有する。こんにちは、大島雅己です。
専門家にものづくりを依頼する時、どういう観点で業者を選ぶべきか。大きく次の2つのポイントがあるとしたら、どちらがいいでしょうか。
(A)こちらの希望を丁寧に引き出して、それを完璧に実現してくれる業者
(B)こちらが希望を言う前に、先回りして要件を提案してくれる業者
こう書くと微妙ですが、Aは言ったことは確実にかなえてくれる。裏を返すと、言われたことしかやらない。うっかり言い忘れてしまったことは実現されないかもしれません。「頼まれていないので対応していません」と言われれば責められないですね。
その点、Bの方は、みなまで言わなくても、どんどん対応を進めてくれそうです。とはいえこちらも裏を返せば、頼んでいないことまで勝手に決めてしまう危険がある。こちらの意図を正確にくみ取らず間違った方向に走るかもしれません。「よかれと思ってやったのに」と言われてしまうと、なかなか文句も言いにくいですね。
ということで結局、両者の中間をうまくとってくれるような業者がいいのです。積極的に提案もしてくれるけど、決して勝手な判断はしない。理想ですが、サービスの姿勢としては至極全うですよね。
芸術の分野でも、どちらかに偏っている芸術家は大成しないでしょう。受け手の要望をそらさず、かつそれを上回るものを作り続けることが、芸術家の使命だと思います。
<今日の本歌>
フランス革命『人権宣言』