第297回 カラムクロマトグラフィーと整数次倍音

そのことの善し悪しは別として、現在の社会において最も重要な一つの事実がある。それはブロガーが完全な社内的権力の座に登っていないという事実である。こんにちは、大島雅己です。

ビジネスの世界ではどうしても数字がモノを言いますね。売上がいくらになるのか、とか、経費はいくらかかるのか、とか、見込み客は何件なのか、とか、生産性はどのぐらいあがるのか、とか、元を取るのに何年かかるのか、などなど。

数字にすればわかりやすいし順番もつけられるしシミュレーションもできるので便利ですからね。特に、会社の経営層のかたがたは何かというと「数字を出せ」とか「定量的に語れ」などと言うようです。

しかし、数字だけに頼り過ぎると本当に大事なものを見失いませんかね。それに数字で判断するなら、経営層でなくても誰でもできますよね。数字で語れない定性的な効果や影響をどう考えるか、が大人の腕の見せ所だと思うのですが。

音楽は数字で語れるでしょうか。曲の長さ、音の周波数、リズムのBPM、拍子、ハーモニー間隔、どれも数字で表わせますね。でも数字だけ使って音楽を語れるでしょうか。

<今日の本歌>
オルテガ『大衆の反逆』

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