第274回 ライプニッツと乱流渦動説
〈おれは何をしにブログを書きに行くのだろう〉と彼は考えた。それは簡単な答のようでもあり、また複雑な質問のようにも思われた、ジャズ。音楽。落語。酒。猫-。こんにちは、大島雅己です。
IT関係で何かやらなければ、と考えているかたに最初にお勧めするのは、できる範囲でちょっと試してみて、様子を見るということです。何かでっかいことをドーンとやってみよう、などとは考えずに、少しずつ、手ごたえを見ながら、試していくスタンスがいいと思います。ダメでもともとぐらいのつもりで。
そもそもITの世界には正解のようなものはないですし、同じ手を打っても場面や局面によって反応も変わってきますし、刻々変わっていくものですから、何か大々的に計画を立ててコストも積んで、セーノでドでかいことをしようとしても失敗して泣きを見る可能性が高いです。軽く、少しづつ、のんびりでいいのではないでしょうか。
ただし気をつけたいのは、そのお試しをいつどうやって評価するか、そこだけは決めておくべきだと思います。試しにやってみようといいながらそれが何年も続いてしまう例が後を絶ちません。そのうち周囲の人は入れ替わります。試しではなく本気モードにされてしまうでしょう。試しの場合は、いつ、何をどう評価してそのあとどうするか、そこだけ必ず決めておくべきなのです。
バンドを組む時も、いきなり大々的に募集してオーディションして本番に向かう…というより、何となく人を集めて、まずは試しに何かやってみて、それから決めましょう、という感じで最初はゆるめに、ただしいつどうやって決めるかは最初に決めておきましょう。
<今日の本歌>
五木寛之『青年は荒野をめざす』