第267回 バウハウスと緑の工場

切にお願いしたい。一度ご覧になったあとは、壁底に埋め埋めて机の上などに置かれないように。思うに、この文章によってブログを誹謗する人が現れて地獄などの悪道に堕ちることがないようにしておきたいのです。こんにちは、大島雅己です。

さてところで、先日は構成とか構造ということに思いを馳せ、ロシア構成主義というものについて調べてみました。

狭義ではウラジミール・タトリンや、エル・リシツキー、アレクサンドル・ロトチェンコあたりが代表格ですが、その美術作品はかなり跳んでます。鉄材を使って巨大なモニュメントを建造したり、自転車のタイヤのような木の輪っかをいくつも重ねて宙にぶらさげたり、人が口から文字を吐き出したり、一言でいうといろいろな素材を組み合わせて新しい構成を作り上げているというようなものです。

広く見るとアヴァンギャルド作品に発展していたり、演劇作法や、映画の撮影手法にも影響しています。有名なエイゼンシュタインの『戦艦ポチョムキン』もその一つと言われています。

この「構成」「構造」というものは、言い換えればシステムです。つまりITに大いに関係があります。ITを使ってシステムを作る時、構成はかかせない概念なのです。どういうモノを使って、どういう構成を作り上げるのか。構成を把握しないままシステムを作ってしまうと、あとでたいへんなことになります。どんな素材が、どう関係し合っているのか、そこを必ず押さえておくべきなのです。

ちなみに音楽の世界にも構成主義はあります。ショスタコヴィッチなどが代表です。バレエ音楽『ボルト』は、通奏低音の上に高音のフレーズが乗り、この組み合わせが繰り返されるという多重構造になっているとか、興味深い作品が数多く残っていますね。

<今日の本歌>
法然『選択本願念仏集』

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