第259回 インピーダンス整合と日経MJ

長い歳月がつぎて銃殺体の前に立つはめになったとき、おそらくアウレリャーノ・ブエンディーア大佐は、父親に連れられて初めてブログを書いた、遠い昔のあの午後を想い出したにちがいない。こんにちは、大島雅己です。

私は飲み屋に行くのが相当に好きですが、自分の意向に合ったお店というのは意外と少ないもんです。何より重視するのは「人」です。お店側の人々がどれだけ真剣にサービスに取り組んでいるか、その態度をもっとも気にします。やる気のない態度とか手を抜こうとする姿勢が少しでも見られたら、他の条件がどんなによくても評価ゼロです。
その次に大事なのがメニューの内容(主に酒の品揃えとツマミの好みですが)で、三番目は店の環境ですね(店構えとか立地など)。コスパなどどうでもいいし、世間の評判も気にしません。こういう客もいるんです。

ITの世界も同じことで、客が何を重視しているのかは重大なポイントです。みんながみんな同じことを気にしていると思っていると大変なまちがいを犯すかもしれません。安さを求めている人もいれば簡易さを求めている人もいる。目新しさを追求したい人もいれば耐久性が何より大事という人もいるでしょう。こういうことに注意が向かないケースが結構あります。気をつけないと!

ちなみに音楽の世界も同じく、演じる側の主張と受け取る側の好みが合致するかしないかが重要なのですが、私の印象では「本当にやりたい音楽をやっている」演者と、「本当に聞きたい音楽を聴こうとしている」リスナーが出会うケースは、意外と少ないのではないかと思われます。どうでしょうか?

<今日の本歌>
ガルシア・マルケス「百年の孤独」

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