第2476回 芸能と人類(1)

こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。おっとどっこい。映画「スミス都へ行く」を観るたびに泣きます。議員や愚衆への義憤に駆られた悔し涙でもあり、スミスの勇気への応援の涙でもあります。人間は誰しも弱く愚かなものでありますが、地位や富が手に入るとそれを忘れるもので、増長し、堕落します。その勢いが増すほどに、堕落は加速度的に、指数関数的に進行して、やがて破滅して没落するのですが、そこには気づかないものらしく、歴史を繰り返していきます。すぐれた文学、音楽、芸能、映画などはそういった人間模様を手を変え品を変え訴えて人類に警告しているようなものなのですが、これに対して反省したり危機感を抱いたりする観客はまずいないようです。なぜなら自分でない誰か余所の人のことだと思い込んでいるからでしょう。続きはまたどこかで。

(A面へ)

<今日の一推>
映画「スミス都へ行く」

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