第1225回 ハイゼンベルク定理と天降女子

トラブル、トラブル、一日中やってくる(ベッシー・スミス『失意のブルース』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

急いでいる時に限って必ず赤信号にぶつかるとか、エレベーターに乗るといつも定員オーバーになるとか、注文した料理がたびたびオーダー漏れしている、などなど、不幸な目に遭うたびに自分の不運を嘆くことはないでしょうか。

しかしよくよく思い返してみると、実際にはすんなり青信号に出くわすことの方が多かったり、エレベーターはたいてい空いているものだったり、注文が通っていなかったのは数えるほどの頻度に過ぎなかったりするものではないでしょうか。何気なく過ぎ去ったことは心に引っかからずスルーしてしまいますが、いやな思い出は印象強くフラグが残るものです。

ラッキーなケース、アンラッキーなケース、そして、どちらでもない普通の状況を満遍なく眺めた上で判断してみれば、「不運な事例」は意外と頻度が小さいかもしれません。

(A面へ)

<今日の一唱>
ベッシー・スミス『失意のブルース』

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