第1116回 プリンキピアと非協力ゲーム理論

こっちはもう十分気が済んだんだから、殴り返せって言ってんだ(映画『自虐の詩』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

地面の上で何もせずただ突っ立っているだけの状態であっても、様々な力が働いています。私は地面に対して体重に伴う力を及ぼしていて、地面の方もそれと同じ力でこちらを押し戻しています。この作用と反作用とが拮抗することで私は完全に平衡状態を保っています。

至極単純な話に聞こえますが、いろいろ考え進めていくとなんだかこんがらがってきます。そもそも地球には引力があって、これは物を引きつける力だと聞いています。つまり地面の上に立つ私は地球に引っ張られている。とすればその反作用として、私も地球を引っ張っていることになります。最初に書いた作用反作用とは別の応酬です。

ただぼーっと突っ立っているだけのつもりが、4種類もの力で制御されているとは、まさにぼーっとしていて気づきませんでした。自分の視点、地面の視点、地球の視点、と視点を変えなければ、ものは見えてこないのです。

(A面へ)

<今日の一唱>
映画『自虐の詩』

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