第1031回 ペナム環と親の目鑑
青カビに疑問を持つたからペニシリンが生まれたのだ(映画『エクソシスト』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。
日々の生活は失敗に満ちてゐますが、その度に嗚呼失敗してしまつたと嘆き塞いでゐてはキリがありません。転んでもタダでは起きない精神が大事だと思つてをります。倒るる所に土を掴む。3割打てれば大儲け。すべてのことが教師なり。いつもそのぐらいの気で構へてゐますので、たいていのことには狼狽しませんし、うまく行けば素直に喜べるのです。
さらに言へば失敗といふのは狙つてできるものでもなく、もし最初から成功してゐたならば二度と手にすることはなくそこから教訓を得ることもない極めて貴重な機会であると思へば失敗してよかつたと言つてもよいぐらいのものです。またとないチャンスだと捉へるべし。
ビジネス現場での失敗は確かに怖いし恥だし体裁は悪いし上司の覚えも悪く出世に響いたりするかもしれませんが、できれば気にしないでゐたいものですし、その失敗を土台にしていつか見事な成功を倍返ししてやると考へるべし。
<今日の一唱>
ウィリアム・フリードキン『エクソシスト』