第839回 修羅送りとハッシュテーブル
こわしてなおしてわかつてるのにそれがあたしのブログだから。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。
長年使つてゐたものが老朽化したかなと思つたらどうするか。1、新しいものに買ひ替へる。2、修理する。3、我慢して使ひ続ける。まあだいたいこの三つのどれかでせう。
どれを選ぶかを、何によつて判断するかが問題です。物から得られる恩恵をキープすべきなのか、手間暇をかけたくないか、カネをかけないことが重要か。時間を惜しむか。つまりここでもQCD優先度の考へ方が有効であるかに見えます。
しかし身の回りの生活用品などに照らしてみると、他にもいろいろと判断軸はありさうです。愛着があつて買ひ替へられない、とか、傷んだ状態の方がビンテージ感が出て恰好よい、とか、あるいは処分すると祟りがありさうだとか、最後まで使ひ切ることに意義を感じる、などなど、ひとくちにQCDでは測れない独自の指標があるかもしれません。
ITプロジェクトも、いつもQCDで効果を測れるものではなく、目的に沿つた判断軸があるはずです。
<今日の本歌>
ジュディ・アンド・マリー『そばかす』