第766回 アゴーギクと寛大化傾向

あゝあの日愛した人のブログに花を手向ける明日 あゝきのう恋して燃えて今日は敵と味方の二人。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

私はオーケストラに所属した経験はないのですが、あのやうな大所帯の組織になると統制するのが相当に難しいだらうと思ひます。

各プレイヤー毎の趣向もそれぞれでせうし、そこにパートリーダーの主張もあり、他パートとの調整もあり、管・弦・打それぞれの意向もあり、首席奏者の思惑があり、コンサート・マスターあるいはコンサート・ミストレスの方針があり、ライブラリアンやインスペクターやステージ・マネージャとの調整事項に追はれ、そして指揮者のポリシーがあるはずです。

これらすべてを活かしながらステージを成功させるにはよほどの協力と努力と推進力が必要であり、何かが少しでもずれてしまふと演奏は文字通り不協和音に見舞はれるでせう。

ビジネス現場の組織運営も同じだと思ひますが、オーケストラのやうに誰が何の役割なのかが一見わかりにくいところが曲者です。そこを最初にリーダーが明確に宣言して全員の合意形成をすることが重要ではないかと思はれます。

(A面へ)

<今日の本歌>
野際陽子『非情のライセンス』

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