第528回 オルタナティブと水素増感
猫ぢや猫ぢやとおしやますからは、キヤバレやカフエで、でれでれしてたら、コクテールのコツプなど、いくらでも猫の手ではたき落としてしまふ。ブロガさんわかつたか。こんにちは、大島雅己です。
ロック・フォトグラファー有賀幹夫さんのイベントに参加してまいりました。有賀幹夫さんといえば、RCサクセション、ローリング・ストーンズのオフィシャル・フォトグラファーとして世界に冠たる芸術家です。
2011年の5月、KING OF ROCK’N ROLLと題した写真展に行ったことを思い出しました。そこには何年にも渡って忌野清志郎さんを撮り続けて来た有賀さんの渾身の写真たちが飾られていました。あのたくさんの写真で、清志郎さんの存在を失った悲しみが少し癒されました。
今回のイベントは有賀さんが清志郎さんの思い出を語りながら、スライドを写したりレコードを流すというもので、余所では聞けない裏話なども満載の贅沢な時間を過ごしました。世界的なベテラン写真家ですからさぞかし貫禄のある人だろうなと思っていたのですが、実際はものすごく気さくで謙虚なかたで、清志郎さんとの思い出を本当に楽しそうに熱く語る姿は青年のようでした。
いろいろとお話を伺いましたが、感じたことは一言でいえば、ゆるぎない愛ということです。自分が心から愛すべきものを、敬意をもって愛し尽くす姿勢に感銘を受けました。結局私が大事にしたいものはそういうことなのです。IT現場でも同じことで、愛をもって信念をつらぬき通すことができればそれが最高の仕事だと言いたいのです。愛がなければなかなかそんなことはできないでしょう。
<今日の本歌>
内田百閒『猫が口を利いた』