第249回 三教指帰とテレフォンショッキング
すみません、読者様、こちらをご注目下さい。訝しがる必要はございません。躊躇も不要です。寝不足でしたらどうぞお休みを。こんにちは、大島雅己です。
観察眼、という言葉は日常で時々聞きますね。カンサツガン。カン・サツ・ガン!
何やら激しさがありますな。甲。擦。頑。カンン、サッツ、ガン!!
厳かとすら言ってもよいサウンドの響きを感じまするね。
この観察眼というのは必要だと思っていてもなかなか鍛えるのが難しい。
普段から周りをよく観察しなさい、なんて言われても、普段の中では忘れてしまう。車の運転ならまだしも、通常の生活の中ではなかなか思いつくものではありません。
といいつつも、観察眼の鋭い人ってたくさんいますよね。「昨日と同じ服着てるね」「少しやせた?」「髪切った?(これはタモリさんか)」という指摘をしてくる人。こういう、相手を慮った観察眼は嬉しいもんです。
しかしビジネスマンとしては、あらゆる方面にカンサツガンを働かせるべきなのです。そのために必要なものの一つは、ベタな言葉で言えば主観と客観ですかね。自分目線と他人目線。今どうなっているのかを自分目線で確認しながら、他人の目線でも見直してみる。これをカワルガワル交差させるんです。何か気づくはずなんです。
ジャズのアドリブ演奏中は、自分目線で吹きながらも、相手が何をしているかも見なければ先に進めません。そしてバンド全体がどうなっているのか。それを見ているお客さんはどうなっているのか。そこまで見るべきなんです。かわる、がわる、カワル、ガワルの四重視点なのです。
<今日の本歌>
トーベ・ヤンソン「ムーミン」