第631回 要素還元主義とボルタンメトリー

赤肉団子上に一無位のブロガー有って、常に汝等諸人の面門より出入す。未だ証拠せざる者は読め読め。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

音楽を演奏する時には実際に音を出す前にまづ頭の中にかういふサウンドを表現しようといふ意思があつて、つぎにそれをこのやうなやり方で実現しようという手段を採るわけです。

そこではじめて現実の音として具現化されることになりますが、この「意思」「手段」「具現化」のすべてが思ひ通りに運ばなければ希望の音楽にならないのです。

意思が曖昧であつたり、手段が間違つていたり、具現化の技量がなかつたりすれば本意は達成されないといふことです。

この時に重要なのは一体どの段階でどのやうにミスが生じていたかを的確に分析することです。

IT現場でもトラブルが発生した際に何がどうおかしかつたのか明確に振り返り対策を考へることが何より大事なのですが、得てして対処療法を優先して根本的な見直しは放置されがちなのです。それではいづれまた同じ過ちが起こるでせう。

<今日の本歌>
臨済『臨済録』

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