第1660回 フィリアと概念地図

紅白のワイン並べる月見なり。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

『星の王子さま』は読むほどに味わいの湧く含蓄深いお話ですが、特にキツネ君の話をよく思い出します。自分が特別な思いをかけて慈しんだものは自分にとって大いに価値のあるものだということ。いつかそれを失うことがあっても、自分の中にはずっと残り続けるのであり、それは自分の一部であること。そして、大切なものは目に見えないのだということ。

物事に執着したり心を預けたりするとはどういうことなのか。それは自分にとってどんな意義があるのか。そのモノと自分とを繋いでいるものは何なのか。そのモノと自分とはどういう関係性にあるのか。

世の中で最も大事なことだといってもいいこれらの疑問は、大事なことであるがゆえ、どこにも答のないものでもあります。

(A面へ)

<今日の一唱>
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ『星の王子さま』

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