第1657回 気韻生動とスチュワードシップ

赤の奥透かして見るや秋ワイン。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

松岡正剛氏『花鳥風月の科学』はゾクゾクするような訓話の宝庫ですが、その中の一つに経営の話があります。経営とは会社をやりくりすることではなく、「山水画を描くための用語」であり、絵の構成、構図、配置、布置のことなのでした。

ものごとをやりくりして進めるために必要なのは、まずは配置であり、構図であり、構成であり、それらが首尾よく運ばれる必要があるはずで、それが経営ということなのでしょう。中国画の六法の一つである「経営位置」が元です。

ケイエイと聞いてすぐに売上だコストだ利益だと考えるのではなく、まず構図、構成を整えることが重要だということでしょうか。画家が無地のキャンバスを前に筆を持って考えるように。

(A面へ)

<今日の一唱>
松岡正剛『花鳥風月の科学』

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