第1654回 ヒコホホデミと五社協定

にごり酒すかし見るほどおりがらみ。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

「俳」という字は、そのまま読むと「人に非ず」と、穏やかならぬ体をなしていますが、あらためてその字源を調べてみると、「非」は飛んでいる鳥の羽根、互い違いになった櫛の歯などに由来するものらしく、背いている意味につながるようです。そこから、普通と違うものや、それを楽しむこと等の意味に広がったと考えられます。物真似や演技で人を楽しませる俳優、戯れ歌で趣向を凝らす俳句はそこから来たのでしょうか。

記紀に出てくる海幸彦山幸彦の話には、俳優の意味で「わざをぎ」という言葉を使って、「吾は汝がわざをぎの民となさん」とあります。芝居や芸で人を楽しませることが相手に従うことにつながるということでしょう。幇間のような存在でしょうか。

そこまで行かずとも、普通と違うことをして笑いを誘ったり場を和ませたりすることは単なるアイスブレイク以上の意味があるものと考えます。

(A面へ)

<今日の一唱>
神話『山幸彦と海幸彦』

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