第1652回 ブブ木と丸に〆

とくり酒品川猫にささげばや。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

芥川龍之介の句「餅花や今戸の猫にささげばや」で「餅花」というものの存在を知りましたが、そんな品種の花があるわけがなく、「餅を小さく丸め彩色して柳の枝などに沢山つけたもの」(広辞苑)だそうで、またも無知が露呈しましたが、これにて金輪際餅花を忘れることはないでしょう。

なんのためにそんなことをするのかと言えば飾りのためであって、古くなった餅を捨てるのではなくそうやって別の用途に転換し、それを大事なものに見立てて願をかけたり、乙な趣向や風情を感じたりしたのでしょうか。

このように、あるものは別の何かに見立てることによって新しい価値を生むことがあります。それは見立てる人の心意気加減なのです。

(A面へ)

<今日の一唱>
芥川龍之介の句

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