第1607回 コチ・セケールと柳好の野ざらし

それだけで有無を言はさぬソーダ水。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

人にものを教えるのは難しいもので、こうやればいいんだよと手本を示しても、言われたことをほいほいとできるなら苦労はないのであって、そもそもそれができないから困っているのでしょうから、手本を示すだけではまったく不十分なのです。どうすればその手本のようにできるのかが最初の難関ということです。

次に問題になるのは、手本の通りにできることがゴールなのかということです。その場だけのことなのか、この先もっと成長させたいのか、次に向かいたい先があるのか。それによって教え方も変わるはずなのです。

さらに踏みこんで考えると、そもそもなぜそれを教わりたいのかに回帰すべきかもしれません。それを身に着けて何に生かしたいのか。本当にそれをする意味があるのか。実は別のことを学んだ方がよいのではないか。そこまで寄り添って考えることが本当のアドバイスだと思うのです。

そういえば「魚を与えるのでなく魚の釣り方を教えよ」との格言がありますが、もう一段深掘れば「魚を与えるのでなく魚を釣る意味を考えさせよ」とでも言いましょうか。

(A面へ)

<今日の一唱>
出典不明『授人以魚、不如授人以漁』

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