第1602回 クームス分類とマルコフ過程
バーボンのボトルを抱いて涼をとり。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
乾燥肌でアレルギーもあり、だいたい常に体のどこかが痒くて困っています。冬は乾燥がひどくなるためほぼ全身がカサカサに荒れてまんべんなく痒いところに持ってきてアレルギーでここかしこが炎症を起こすし、夏は汗で湿った肌が汗疹のような状態となってやはり痒みが増すのです。乾いても痒く、湿っても痒い。
つまり水分の最適な度数はかなりシビアに限定されていて、どちらに傾いてもダメなのです。バランスを保つことの難しさに悩み続ける日常でありますが、これは何においてもついてくる問題なのでしょう。
そういえばガルシア=マルケスの『百年の孤独』では四年以上雨が降り続き、その後十年間の旱魃が続きます。この描写について筒井康隆氏が「甘美なやりきれなさ」と評しています。体を掻き毟りながら、やりきれなさを極めた先に甘美な悟りがあるのかもしれないと思うのです。
<今日の一唱>
ガルシア=マルケス『百年の孤独』