第1556回 ゴルギアスと量子もつれ

19時にラストオーダー訊く文月。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

教養としてのITシリーズ。ITは情報を扱うための技術である。技術がなければ情報は扱えない。どんなにすばらしい情報があっても人目に触れなければ何の意味もないし、どこかに伝えなければ何も生み出さないでしょう。せっかく手にした情報も、扱い方を誤れば期待と逆の結果につながるかもしれませんし、手にすべき情報を見逃してしまえば深刻な事態を招いてしまう恐れもあります。

必要な情報について、あるべき状態でこれを享受して、あるべき方法で対処して、あるべき結果につなぐことが最低限必要なことであって、そのために必要な手段にあたるものがITというわけです。

それが最先端の新技術なのか、使い慣れた古いものなのか、手のかからない機械仕掛けなのか、時間をかけてじっくり行う丁寧な手作業なのか、それはわかりません。決まった答えはないでしょう。

そういえば松岡正剛氏の『知の編集術』には「あれこれの情報が『われわれにとって必要な情報」になることを、ふつうは『知』といいます」とあります。技術は知ではない。情報が知につながるのです。

(A面へ)

<今日の一唱>
松岡正剛『知の編集術』

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