第1491回 義経記物とグロタンディーク宇宙
五月空薄鼠薄黄薄葡萄。とこんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
「世界は○○でできている」このフレーズが巷にあふれているようで、ざっと見まわしただけでも「言葉」「数字」「足し算」「2乗」「ゆらぎ」「バランス」「素数」「四大文明」「文学」「映画」「デザイン」「きみ」「ふたり」「贈与」「ねこ」「愛と法則」「緑と青」「密室」「尻尾」「ハッピーエンド」などなど盛りだくさんなので、自分も便乗してみむとてするなり。
「世界は額縁でできている」「世界は恐怖心でできている」「世界はコーナーでできている」「世界はテーマ曲でできている」「世界は遠近法でできている」「世界は合いの手でできている」「世界は白馬非馬でできている」「世界は煮凝りでできている」「世界はAとBでできている」「世界はCとDでできている」「世界は以と呂と波でできている」「世界はドとレとミでできている」と、これは限りなく発展できそうで、どれもでたらめでありそうで真実味があるように聞こえます。
とすれば世界はどんな角度からでも見ることができ、どんな見方も否定できないということなのかもしれません。
そういえば『仏説阿弥陀経』には「これより西方十万億の仏土を過ぎて世界あり、名づけて極楽という」とあります。仏教で言う世界は衆生救済のために作られた場でもあるのですね。やはりどんな見方もできると思ってよいのでしょう。
<今日の一唱>
経典『仏説阿弥陀経』