第1406回 ポート・オーソリティと黒駒勝蔵

朝東風に身を顫はせる猫同士。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

多くのモノには静位置と動位置があるべきだと思っています。文字通り、平静にしている時に落ちつく空間と、活動する時の場所です。人間であれば、静位置は家であり、動位置は仕事や趣味等の活動の場でしょう。

静位置では心身を休め、メンテナンスし、活動のための準備を行う。必要に応じて動位置へ赴き、任務を終えたらまた静位置に戻る。家の中にもさらにその構図があります。居間や台所等は生活の為の空間となる動位置であり、寝室や寝床が静位置です。道具も本もレコードも服も、普段しまってある場所が静位置であり、使う時に動位置へと取り出します。

一方で、この両者が同一になるものもあります。建造物のように動かせないものや重たい什器や家電など、場所を動かさずに使う前提のものです。これらは常に同一の位置に構えており、使われる時もそうでない時も動きません。常に休息しているとも、常に活動しているとも言えます。

前者のタイプを出動型、後者のタイプを定住型とでもすると、定住型の上で出動型が活躍するという構図が浮かびます。この両タイプが混同されることはあまりなさそうですが、気をつけるべきは、出動型なのに静位置と動位置が混同されたり兼用されているケースです。例えば物を片付けられていない状態もその一つです。

そういえば孫氏の風林火山には続きもあって、動くものと動かないものがバランスよく配置されているように思えます。風の如く疾く火の如く侵掠し雷霆の如く動く。林の如く徐かで山の如く動かず陰の如く知り難い。これを間違えてしまうと例えば風船のようにふらついて密林のように怪しい、などということになってしまうかもしれません。

(A面へ)

<今日の一唱>
『孫氏』

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