第1375回 スティモンと教会旋法

富士の雪アクリルならぬ窓越しの。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

「いつまでも正月気分ではいけないよ」などとよく聞きますが、この「正月気分」とはそもそも何か。『広辞苑』(第七版)には載っていませんでした。小学館『日本国語大辞典』には「正月のゆったりした楽しい気持」とあります。

では「お屠蘇気分」ではどうか。これは辞書には載っていないけれど、なんとなく「正月にお屠蘇を飲んで浮かれている心持ち」のような意味でしょうか。

もうひとつ、「学生気分」もよく聞く言葉だけれど、これは「社会人になっても学生の時の無責任な感覚から抜け出せていない状態」とでも言いましょうか。

総じて「○○気分」とは、過去の緩んだ状態から抜け出せないムードを指すようです。

ここで、ムードとモードは同じ語源から来ているに違いないと考えたところ、そうではないことがわかりました。「ムード」はゲルマン祖語系で「感じ、気性」の意で、「モード」は古フランス語系で「様式、やり方」でした。前者は自発的、後者は意識的です。ついでに「コード」は古フランス語系で「体系、規約」といった意味なので、もっと汎用的なイメージです。

そういえば松岡正剛先生がコードとモードの関係について語られていました。ましてやムードとモードは切り離さなければいけなかったのです。

(A面へ)

<今日の一読>
千夜千冊1520夜

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