第1315回 センサス・コミュニスと権力格差
以前は、空気を呼吸することなんて、当然至極のように考えていたのだ(眉村卓『不定期エスパー』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
「当たり前」という言葉にはいくつものリスクが潜んでいて、その1つは、当たり前だと思い込んでしまっているために中身を深く考えなくなってしまうことです。
空腹でもないのに昼になったからという理由で昼食を食べてしまうとか、家庭ではお母さんが家事をやってくれるものと決めつけるとか、ニュースになった事件は全部事実だと受け取ってしまうなど。食事は何のためにどのように摂るのがよいか、家事とはどんなもので誰がどう行うべきなのか、ニュースは誰がどう発信したものなのか、そういった真相を少しでも自分の頭で考えようとすれば違った行動になるはずなのです。
自分が当たり前だと思っていた事象は本当に正しいのか、もしかしたら違っているのではないか、何かの拍子にそう思い込んでいるだけなのではないか、と時には立ち止まってみることも必要なのです。続きはまた。
<今日の一唱>
眉村卓『不定期エスパー』