第1253回 ザンクト・ガレンと法華義疏

古、天地未剖、陰陽不分、渾沌如鶏子、溟涬而含牙(『日本書紀』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

昔から、誰にも頼まれず思いつきで唯ただ自分の満足だけのために粛々と何かをとことん追求する作業に嵌る癖があります。例えばいしいひさいち巨匠の四コマ漫画コレクションに一つ一つタイトルをつけてノートに記録しクロニクルを作成したり、志ん生や談志が残した何百もの落語音源を一字一句文字に起こしていくなど、ある意味膨大な時間の無駄遣いであり、あるいは最高の贅沢とも言えるものですが、誰にどれだけ呆れられようと止められないのです。

今は松岡正剛氏監修の1990年発行『情報の歴史』をすべてデジタルに写経する修行に没頭しています。まもなく作業は完成しますが、その後は自分なりに注釈を足したり並び順を自在に変えるなど、新しい編集を加えることで、原本をさらに醸造させる予定です。

これぞ自分なりの最大級のデータ活用法です。

(A面へ)

<今日の一唱>
『日本書紀』

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