第1232回 トレモー・アルゴリズムと式根島
屈折は一見迷路蜷の道(香西照雄)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
昔読んだ漫画『レース鳩0777』に、迷路の攻略法が書いてあったのを今でも思い出します。片手で常に壁を触りながら進めば必ずゴールにたどり着く、というものです。どんな迷路であろうと入口と出口は壁で繋がっているからです。
最初に読んだ時はピンと来ませんでしたが、それ以降頭のどこかにこのことがずっと引っかかっていたようで、何かにつけてこの「繋がっている」ことを意識するようになった気がします。私と飼い猫と本棚とテーブルは同じ床で繋がっている。あれとこれとはそれで繋がっている。
いや、世の中のほとんどのものは自分と地続きにあるのだから全部繋がっている。むしろ何の繋がりもないものを探す方が難しい。問題は、どこでどう繋がっているかを考えることなのでしょう。
<今日の一唱>
香西照雄『対話』