第1182回 フィチン酸と残留応力

福は虚しくは至らず、禍も亦来たり易し(陶淵明『子に命ず』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

家具も家電も電化製品もパソコンも、使っていれば基本的にはどこかで故障する時期がやってきます。数か月でダメになるものから10年20年持ちこたえるものまで、耐久年数はモノによって様々ですが、故障するのも買い替えるのも当たり前だと受け入れてしまっています。

しかし本来ならば、モノを使うとはそれに慣れて馴染んで育てることに等しいのではないでしょうか。ぬか床が時間と共に熟していくように、モノだって使うごとに成長し発育し進化して然るべきだと言えるはずです。そうならないのは手入れの仕方、教育方法、扱い方そのものがどこかおかしいからなのかもしれません。

果たして私は身の回りの物事すべてに対して、正しい、あるべき方法で接しているのだろうか。

(A面へ)

<今日の一唱>
陶淵明『子に命ず』

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