第1103回 松曳きとレガッタ組織委員会
餅屋は餅屋、猫は猫で、猫の事ならやはり猫でなくては分らぬ(夏目漱石『吾輩は猫である』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
人に頼ってばかりではいけない、と言われれば成程そうだ自分の力で何でもできるようでなければいつまでたっても一人前になれない、と思うものですが、すべてを独力でこなさなければとがんばっていては、時間はかかる、カネもかかる、手間はかかる、品質は上がらない、周りとの関係も悪くなる、いいことが全くないように思えてきます。
そもそも人が本当に自分の力だけで生活していくことなど可能なのでしょうか。住む家も食材も病気の治療も交通機関もニュースも配達も日用品の入手も、専門家の手を借りなければ途方に暮れてしまうでしょう。日頃当然にように使っている電気も水もガスもネットも、もっといえば言葉だって文字だって自分で考え出したものではありません。
世の中は専門家の仕事で成り立っているのであり、その恩恵をどう生かしてどう還元するかが重要なことです。
<今日の一唱>
夏目漱石『吾輩は猫である』