第1044回 リチュースと循環小数

そばへ寄れば急に大きく猫柳(加倉井秋を)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

まづ目算を立てるべし。ただちに行動に移すべし。そして検分を行ふべし。ここまではよいのです。問題はこのあとです。目算、行動、検分、と来たら、目算を見直すべきでせう。状況に応じて軌道修正し、行動に移し、検分する。さらにまた目算を見直す、以下、繰り返しです。このサイクルを短いスパンで回転させることで目算は精緻化されます。

最も避けるべきなのは、最初の検分が終はつた時点で「予想が当たつた」あるいは「カンが外れた」と一喜一憂し、それ以上何もしないことです。問題を解いてすぐに答え合はせをする、合つてゐればガッツポーズ、違つてゐれば舌打ちしてお終ひ。これでは恐らく成長は見込めないでせう。

PDCAでもDCAPでもOODAでもOKRよいのですが、重要なのは繰り返して回すことであり、そのためできるだけ小さな輪で繋ぐことです。当たり前のことなのに、どうかすると輪は大きくなるばかりで、一回転させて力尽き、別の方面に興味を向けてしまふ、これが構造的な問題です。

(A面へ)

<今日の一唱>
加倉井秋をの句

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