第1037回 ドゥッカと深層民主主義

人は何と徒らに彼ら自らを悩ますのだらう(アンドルー・マーヴェル『庭園』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

生きてゐれば悩みは尽きないものです。自分では細かいことにくよくよしないやう気をつけてゐて、実際あまり物事に引き摺られて思ひ煩ふやうな気質でもないつもりなのですが、頭でさう意識してゐても心の奥底、無意識の裡に拘泥してしまつてゐることがあるのかもしれません。誰かが言つた科白やふとした動作にちょつとした違和感のやうなものを覚え、それがことあるごとに頭に蘇り、アアヤハリキニシテルノダナ、と気がつくのです。

しかしさういつた悩みや蟠りがのちのち大問題に発展するやうなケースは殆どありませんでした。とすれば、たいていの悩みは実際に気にする必要がなく忘れるに限ると言へさうです。

失敗とか間違ひを犯した時、その償ひやけじめは重要ですが、必要以上に悶々としたり引け目を残す意味はありませんし、心の無駄遣ひです。それよりも次にどれだけ有意義な楽しいことをするかに気持ちを集中できる前向きな思考習慣をつけたいものです。

(A面へ)

<今日の一唱>
アンドルー・マーヴェル『庭園』

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