第1019回 パスカルの三角形と成熟mRNA
行きに寄らうか帰りに寄ろか、ならば行きにも帰りにも(小唄『唐傘』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。
ことあるごとに訴へてゐる話ですが、「ホニャララ派」とする言ひ方がどうも好きになれません。犬派猫派だの、蕎麦派饂飩派だの、ポール派ジョン派だの、ブリーフ派トランクス派だの、政治家でもないのに何故さうやつて何かの派閥に属したり分類するのが好きな人が多いのでせうか。
犬も猫もどちらもかけがへのない動物だし他にもペットはいくらでもゐます。蕎麦も饂飩も拉麺も素麺もパスタもフォーも全ての麺は美味ですし、ポールもジョンもジョージもリンゴもミックもキースも皆偉大なバンドマンですし、ブリーフもトランクスも褌もボクサーパンツも、或いは履かないケースもあるでせう。
世の中に選択肢はいくらでもあり、それをどう選ぶかは順列組合せであつて、全部を選んでもよいし何も選ばないことだつてあるのです。無理矢理二者択一の考へ方に当て嵌める必要などありません。
ビジネスの現場でもトレードオフは常に起こるものですが、そんな時は二者択一以外の選択肢を探し、さらに複数回答の可能性を探ることが重要だと思つてゐます。
<今日の一唱>
小唄『唐傘』