第1014回 アノマリーと素数確率分布

「熟田津に船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな」(額田王)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

潮流とか潮目とか趨勢とか動向とか傾向とかトレンドをどこまで気にするべきか。自分のやりたいことをやりたい時にやりたい場所でやりたいやうにやるのが理想だとしても、サービスや商品につなげやうとするならばさうも言つていられません。受け手の側に立つた上で、相手の欲しいものを、相手が欲しい時に、相手の都合に合はせた場所で相手の望む形で提供しなければならないでせう。両者のマッチングを下支へしてくれるものが潮流であるならば、やはりこれを活用するべきでありませう。

ではどのやうに潮流を見定めればよいか。個々の観察事象を組み合はせて帰納的に考へるか、一般的なルールに従つて演繹的に推論するか、あるいは仮定を置いてアブダクションしてみる手もあるでせう。別の言ひ方をしてみると、過去から未来へ向かふ時勢の流れを追う方法、現在の構造を元に今後の展開を考へる方法、対象の動くベクトルを観察して進み方を予想する方法なども考へられます。

市場分析のやうに潮流を推論するためのフレームも持つておきたいものです。

(A面へ)

<今日の一唱>
『萬葉集』

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