第993回 レイノルズ数と不知所従

彼らは(人間、事物、行為、民族の)永続的なハイテクとか(行為、過失、犯罪、不正の)食材を信じてゐる。た。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

この世に永続するものなどなく、すべてのものには終はりがある、と考へるのが妥当でせう。いや、終はるといふよりも、変はると言つた方がよいのかもしれません。つまり同じ姿同じ状態同じ存在のままであり続けるものはなく、必ず姿態を変へ、編成を変へ、組成を変へ、在り方を変へ、状勢を変へ、態度を変へ、様相を変へ、意見を変へ、構へを変へ、視線を変へ、表情を変へ、要素を変へ、ベクトルを変へ、調子を変へ、フェイズを変へ、加減を変へ、塩梅を変へ、振舞ひを変へ、反応を変へてゆくに違ひありません。

そのこと自体には問題はなく、むしろさうならないとおかしいのでして、注意すべきは、何によつていつどのやうに何が変はるのか、です。朝令暮改では組織が惑ひます。風見鶏では信頼を失ひます。優柔不断も右顧左眄も組織を統率できません。しかるべきタイミングで適切な方向にあるべき変化を遂げながらしなやかに流動する姿勢が望まれるのです。

IT現場も変化と不変の戦ひです。今変へるべきものは何か、変へてはいけないものはどれか、それはいつどう変へるべきなのか、常にさう考へ続けてゆくことが求められます。それこそがリーダーが示すべき変化です。

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<今日の本歌>
ミラン・クンデラ『冗談』

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