977回 調度歌合絵とヴァリュー・チェイン

ド・ブロイに酔ひたる人を怖れけり。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

昔からモノを創る職人に憧れて、自分もそのやうな仕事をしたいものだと思つておりましたが、最近になつて考へ直すやうになりました。職人にもいろいろとタイプがあり、大きく言へば二種類に分けられると気づいたのです。一つは自分の作りたいものを一心に追求するタイプ。もう一つは、求められる作品を見事に作り上げるタイプです。

前者は己の心に忠実に生きてゐて創る喜びと共にあるけれど、消費者を無視してゐるためサービスとして成り立つかどうか疑問です。後者は受け手から厚く信頼され商売としては成功するでせうが自分が望むものを創つてゐるわけでないかもしれない。

創造性や芸術性を追求するか、経済効果やポピュラリティを優先するかの問題です。もちろん双方を満たすことが理想ですが、初めからどちらも目指すのは相当難しいことで、短期的なゴールとしてまずはどちらに進むべきなのか悩みどころです。

IT現場のプロジェクトでは必ず目的があるはずですが、それは主体者が真に目指してゐるものでせうか。それとも受益者が望んでいるものでせうか。あるいは両方を満たすものでせうか。

(A面へ)

<今日の本歌>
後藤比奈夫の句

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