第973回 ゴリアテの首とDR回線

山がはに風のデジタルしがらみは流れもあへぬもみぢなりけり。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

ものごとが常にすんなり進めば苦労はありませんね。たいていの場合は何かしら抵抗とか障害とか反発とか摩擦とか割込とか妨害とか干渉とか関門などが発生するものです。どんなに慎重に準備を進めたとしても、想定外や見込み違ひや肩透かしや番狂わせやハプニングは必ずあると言つた方がよいのかもしれません。

舵取りをするリーダーにとつては、さういつた反対分子や障壁要素をどれだけ事前に予測して、くぐり拔け、掛け合ひ、調整し、対策できるかが極めて重大な任務です。予測できるものについて対策を打つと同時に、予測できないことが起きた場合の行動指針を決めておくことも必要です。通常であればかうなる、といふところを、通常でなかつたらどうなるか、と考へてゆくことで、最悪の事態を回避するのです。大きなプロジェクトであればあるほどこの準備も大事です。

IT現場でもコンティンジェンシープランはプロジェクトには必須のものです。うまくいつた場合の手順を考へるより先に、うまくいかない可能性を検討すべきです。

(A面へ)

<今日の本歌>
春道列樹『古今和歌集』秋下303

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