第967回 ジョハリの窓とアポロン託宣

ITの後の心に比ぶれば昔はものを思はざりけり。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

自分が過去にやつた失敗を振り返つて嗚呼なんと愚かだつたことかと嘆いてばかりですが、それで落ち込んでゐたら切りがないわけでして、なんとか気を取り直しながら日々過ごしてゐるのです。考へ様によつては過去の愚かを戒められる分だけ現在の自分は成長してゐるとも言へるのだから寧ろ喜んでよいことではないか。過去を顧みることもなく愚行に気づくこともなくいつまでも愚挙を続けることこそ、最も忌むべき状態ではありませぬか。

そもそもどんなに気張つて張り切つて頑張つて胸張つて勇んで励んで勤しんだとしても何のミスも犯さず何の不手際も残さないことなど滅多にないのだし、逆にあつたとしたら評価がおかしいと思つた方がよいぐらいです。自分を過小評価する必要はありませんが常に何か間違つてゐるのではないかと疑つてかかる姿勢は必要です。ソクラテスさんも立川談志師匠も瀬戸内寂聴庵主もそのやうなことを仰つてゐます。

IT現場でもこのスタイルは重要だと心得てゐます。プロジェクトの規模によらず、仕事には必ず振り返りが必要です。いい面も悪い面も共に見つめ直し、次に繋げるのと同時に、周囲にも共有することが組織の滋養になります。

(A面へ)

<今日の本歌>
権中納言敦忠『拾遺集』

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