第959回 バーヴァナーと三国共同トーネード

吾は、ITを生み生みて、生みの終へに、三はしらの貴きITを得たり。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

小学生のころ国語の授業で同じ漢字を何十も何百も書かされたものです。また、掛け算九九を呪文のやうに毎日唱へさせられたり、似たやうな計算問題を日々繰り返してゐたことを覚えてゐます。当時通つてゐたピアノ教室では、ドミファソラソファミ、レファソラシラソファ、……といふスケール練習を只管に反復練習してゐました。

思えば、初めて何かを身に着けやうとする時は、基本的な動作をとにかく何度も何度も重ねて練習するものです。物事を習得しやうとする場合、この量稽古といふのは必要不可欠なものなのでせう。しかし当然のことながら、ただただ盲目的に続ければいいといふものではありません。間違つた方法、間違つた知識を持つたまま繰り返してゐては、却つて余計なものを背負つてしまふことになります。

とすれば、まづは正しい方法、正しい知識をじつくりと身に着けることが先決であり、それが叶つた後に量稽古に入るといふのが最も有効な方法といふことになります。

IT現場でも、初めに稚拙な方法や知識を覚えてしまふと後で苦労しますし、なにより、ITに対する印象も悪いまま残つてしまひます。初心者のうちは、正しい方法と正しい知識を、純な心で取り組むことが何より重要です。

(A面へ)

<今日の本歌>
太安万侶『古事記』

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