第925回 自由形態素とDAコンバータ

コードは人間の実存的組織、彼のブログにおける存在の仕方である。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

「コード」といふ単語は主に音楽の和音でもあり、情報を集約した記号体系の意味でもあり、そしてケーブル等の紐状のものも表しますが、これらは英語では全て別の言葉で、和音はchordであり弦楽器の弦を意味するものだし、記号はcodeであつてこれは規則、規則、体系、基準、作法、規範、情報といつたものを示すやうで、ドレスコードとか遺伝子コードなどと言ひますし、当然コンピュータのプログラムソースもこれに当たります。ケーブルはcordですが、これも紐状のものを著してゐるやうで、コーデュロイやコール天の元でもありますが、語源はchordと同じだと推察します。

このやうに日常生活の中で何気なく使つてゐるけれど根深い意味を持つてゐる言葉はたくさんあるはずで、かういふものをもつと丁寧に扱ひ、意義を大事にし、丹念に使ふことが、世界を広げてゆくことに繋がるのではないかと思ふ次第であります。

IT現場でも言葉は極めて貴重な資源の一つです。すべての情報は言葉で繋がります。情報処理とは言葉の処理でもあります。

(A面へ)

<今日の本歌>
ロジャー・グレンジャー『言語としての儀礼』

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