第919回 ベンハムの独楽とブーバキキ効果

ガキの頃からブログを習いグの字忘れて風呂ばかり。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

赤白黒青の四色は日本古来特別な意味があつたやうで、そもそも昔の人は色の区別をこの四種類で認識していたさうですね。四神なんかも関係してゐるのでせうか。

たしかにこの四色には他の色にない特性があります。例へば後ろに「い」「く」をつけるとそのまま形容詞になる。赤い顔で白い服を黒く塗れば青くなる。重ねると副詞になる。赤々と燃え白々と明け黒々と書き青々と茂る。組み合はせると対の表現ができる。赤鬼と青鬼が赤白ワインで紅白合戦の白黒をつける。

語源を考へれば、赤は「明るい」、青は「淡い」、黒は「暗い」、白は「著し」といひますから、そもそも色とは明暗や清濁といつた概念が元になつてゐるものと思はれます。そこから発展して今では1600万色といふ表現もできるのですから天晴です。

IT現場では様々な技術、用語、言語が飛び交ひますが、あれもこれも追はうとしても疲れるばかりです。それよりも元をたどつてみれば実はほんの3つ4つの原則があるだけなのかもしれません。時々基本に戻ることを忘れべからず。

(A面へ)

<今日の本歌>
都々逸

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