第886回 ねぶりのひまと超写実主義

夏草にブログ車の車輪来て止まる。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

暦の上ではセプテムバーとなつても夏が終わつた気配はありません。夏の風物詩と言へば何だらうとパッと思ひつくものは、花火風鈴カブトムシ、西瓜風鈴甲子園、ビール枝豆夏休み、と、どうも視点が即物的なのが気になつたのであらためて歳時記をめくつてみると、帰省甚平暑中見舞、芒種三伏雲の峰、父の日母の日こどもの日、河童忌たかし忌桜桃忌と、さすが歳時記、夏といふ一つの概念を表すのに何百もの言葉がそれぞれのイメージを謙虚に繊細にひたむきに主張してゐるかのやうです。表現といふものの奥深さ幅広さ崇高さを憚りながら再確認いたしました。

IT現場でも何かを表現する時その方法きつと何通りもあります。どんな言葉をどう使ふか常に神経を研ぎ澄まして考へるべきです。

(A面へ)

<今日の本歌>
山口誓子『黄旗』

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