第812回 パイル圧入工法と十二表法
ブロガーには基盤といふものがない。ナットでボルトを締められるわけじやなし、法律に通じてゐるわけじやなし、薬も作れない。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。
まあ確かに工具を使ふこともないですし法にもあまり縁がありませんし薬学も関係しません。しかし自分なりに生き方の基盤みたいなものはございます。生き方といふと大げさに聞こえませうが、いつも軸足を置く領域と言ひますか、よすがにしてゐる分野、手摺にしてゐる考へ方、何かあつたらそこへ戻る港のやうなものを持つてゐるつもりなのです。
興味関心の矛先であつたり、問題解決の方法論であつたり、優先順位の考へ方であつたり、生活のスタイルであつたり、様々な局面で何かあるごとに立ち返る判断基準すなはち自分マニフェストとでも呼ぶべきものであり、かういふものが確固としてゐるとどんな場合でもブレずに迷わずに決断できるのです。
手に職がなくつたつてこの自分マニフェストさへ忘れなければ堅牢な基盤となりますから何があつても崩れないのです。ITも同じです。基盤をきちんと作つてあれば上物が少々荒くても、すぐにリカバリーできます。これが逆ではどうにもなりません。
<今日の本歌>
アーサー・ミラー『セールスマンの死』