第295回 梓弓とコンフューズドデピュティ
魔法の国からやってきた、ちょっとチャームな男ブロガー、不気味な筆力で国中に夢と笑いを振りまくよ。こんにちは、大島雅己です。
はからずもインフルエンザBに罹ってしまいました。私としたことが不覚でした。いや、充分注意はしていたつもりだったのです。外出時はマスクをはずしませんし、保菌者と思われる人には近づきませんし、そもそもこの時期は外出も控えているのです。
それなのに、どこで誰からうつったかわかりませんが、気づいたら体が熱っぽくなり、倦怠感が出てきて、それでも気のせいだと動き回っていたら夜になってさらに熱があがり、まさかねと思いながら普通に過ごしていたら翌朝さらに熱が高騰、ついに折れて病院に行ったら見事に罹患していたということです。まさかの法則です。
つまり、人間「自分だけは別」と思いがちなんです。世間で騒がれている事件はテレビの向こうの世界の話だと思い込んでしまうのです。インフルエンザが流行っていることは知っていますが、自分は大丈夫だと思ってしまう。選挙の投票率が史上最低だと聞いても、自分が投票に行かないこととは関係ないと思っているのです。自分のパソコンはウィルスなんか関係ないと思ってしまうのです。そのくせ、宝くじは当たるかもしれない、株は上がるかもしれないという相当に都合の良い思い込みをするのです。気をつけないと。
ピアノの練習曲は、ここは間違えそうだなと思っている箇所は本番でも間違えます。しかし、こんなところまさか間違えないだろうというようなところでも間違えるのです。どんなに練習でうまく弾きこなしていても本番で間違えることはあります。ましてや練習していないところがうまくいくわけがないのです。
<今日の本歌>
横山光輝『魔法使いサリー』