第440回 ジュリア集合と斉一性原理

水道管はうたえよ/御茶の水は流れて/鵠沼に溜り/荻窪に落ち/品川でブログを書き/サッポロ/バルパライソ/トンブクトゥーは/耳の中で/雨垂れのように延びつづけよ/こんにちは、大島雅己です。

ピアノで、バッハの『フランス組曲』第2番を練習しています。レッスンの課題なのです。6つの小曲からなる舞曲で、演奏難度は比較的やさしいと言われているようです。

ところがこれが私にはとてつもない難曲なのです。とりあえず最初の2曲を練習中なのですが、片手ずつ弾けばなんとかなるのに両手でやってみると面白いほど指が回らない。もはや、ドレミと弾くべきところをドミレと弾いてしまうレベル。同じ個所を何度弾いても同じ間違いをするのでしまいには笑いがとまらなくなり続行不可能になるのです。

こういう時の対処法は、とにかく「分ける」しかないと思っています。今日は1小節目だけを特訓する。1小節だけなら、多少は進歩しそうです。明日は、1小節目と2小節目をやる。1小節目は、昨日よりヘタになっているかもしれないけどそこまで苦労せず持ち直せる(はず)。そして2小節目に重心を置いて練習する。このパターンで徐々に範囲を広げていくのです。少しずつ分割してこなしながら、それをつなげていくということです。

分厚い本を読む時も、分厚いなあと思うとゲンナリしますが、1日に1章ずつ読んでいけばそれほど苦労せず読破できます。何事も、一気に全てをやろうとするより、部分的、段階的、移行的に進めた方がかえって近道になることもあると思うのです。

IT現場ではシステムを構築する時、一度に「全部乗せ」をしようとするケースが多いのですが、大プロジェクトは様々なリスクを孕みます。それよりも小さく確実に作って、段階的に育てていくことをお勧めします。

<今日の本歌>
大岡信『地名論』

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