第216回 ボローニャ大学と無額面切手
こらツノッピー、お前が持ってきたこのオオマダラ・シシリモドキのオルケスタ・デ・ラ・ブログ、ただのエドソン・アランテス・ド・ナシメントのアルトゥール・アントゥネス・コインブラじゃねーか。こんにちは、大島雅己です。
大江健三郎氏の「見る前に跳べ」という本のタイトルが好きでした。内容というよりタイトルが格好いいな、と。岡林信康氏のCDにもありますね。あれこれ御託を並べているぐらいならとにかく行動するべしという考え方には説得力も感じます(勝手な解釈ですが)。考えながら走る。理屈をこねる前にセメントこねる。
しかしよく考えると全面的に賛成できるわけではありませんね。手あたり次第に作り散らかす前にちゃんと考えなければ。見通しを立ててから手をつけるべし。方針なき行動は慎むべし。哲学なき技術は凶器なり。これも確かに尤もです。
ということで現在の方針としては、考えること、走ること、そして作ること、この3つを同時に、並行して、かわるがわる行いながら進む、ということです。テオリア、プラクシス、ポイエーシスという、もとはアリストテレスの哲学ですが、これは松岡正剛先生から教わりました。
芸能の修行もこれにつきます。学んで考えて、練習を繰り返して、作品を作る。まさにこの繰り返しですからね。
<今日の本歌>
おおひなたごう「フェイスガード虜」